Hina Journal

ヒナ・ジャーナル(Over50な妙齢のヒトリゴトやオモウコト)

何年前からかは忘れてしまったが、かなり長い間私の手の爪はジェルに包まれている。ジェルに包まれているという表現が文学的っぽいと思って使ってみたが、わかりやすくいうとジェルネイルをしている。

ツヤのある口紅を引く。スリムなパンツを着こなす、ブランドのバッグを持ち少し踵の高いヒールを履く。おしゃれにも色々とあるが「自分の手」は決して離すことがなくまた常に見える場所であるため美しくすることでモチベーションが上がるものだ。日々手の爪を見て「私はキレイ。頑張れる」という魔法をかける。

ある日のこと。右中指のネイルが浮いておりしかもジェルの上からくすんだ緑色が透けて見えたため、もしかするとグリーンネイルではないかと思い、速攻でいつも通っているネイルサロンでオフしたところ「あーグリーンネイルですね。」とネイリストさんから言われ愕然とした。

グリーンネイルとは爪の先に菌が繁殖し爪先が緑色に変色する症状。この正体は緑膿菌というものだが人間の体のさまざまな部分にも存在している常在菌。緑色をしているがカビとは異なるもの。

グリーンネイルになっている部分が消えるまではジェルネイルを施すことができないため、久しぶりに「本来の爪」に戻すことになった。長い間ジェルに包まれていたためか爪がとても薄くなっており、長いと割れてしまう危険があるため深爪をしそうなくらい短くした。

  • パソコンのキーボードが非常に打ちやすい。
  • ピアスのキャッチが付けやすい。
  • パッケージが開けやすくなった。

この爪の短さはモチベーションアップの代わりにあたりまえの生活を、そして背伸びしていることを気づかせてくれた。もしかするとグリーンネイルは思い出せというお告げだったのかもしれない。

手の爪を見ては「等身大の私もいいかも。今日も頑張る」と思える日々も悪くない。

 

今週のお題「最近壊した・壊れたもの」