「オカザキ・ジャーナル」
漫画家の「岡崎京子」さんが書いたエッセイが詰まった本。
オカザキ史上“伝説の”二大連載エッセイ、初の単行本化!「週刊オカザキ・ジャーナル」(『朝日ジャーナル』1991~92年)に加え、宗教人類学者・植島啓司との往復通信「コトバのカタログ」(『広告批評』92~93年)を完全収録。軽くて甘くて少しだけせつないオカザキの真髄と、私たちの、いま。
岡崎京子といえば私と同年代の方であればたぶん知っていると思う。若い人でも「ヘルタースケルター」「リバーズエッジ」は映画化されているのであー知っているというのではないだろうか。私は彼女の描く女性が好きだ。しかしその漫画以上に彼女が書くエッセイが好きだった。このオカザキ・ジャーナルに掲載されているのは1990年代初めごろに書かれたものだが、その当時の出来事などが書かれている部分以外は、令和の今読んでも時代を先取りしていたのではと思うくらい古く感じない。文章が上手なのかといえばなんともいえず、時々理解できない内容もあるが全体的には思ったことを思ったまま楽しんで書いているようにも思える。なぜかそんな文章に惹かれるのだ。
私はこの「オカザキ・ジャーナル」を読んでこのようなエッセイを書きたいと思り、このサイトに「Hina_Journal」と名付けた。最近、上手に書かなくてはと焦ることが多くどこか格好つけようと思っては進まない。今日は初心にもどるために「オカザキ・ジャーナル」を読み返そうと思う。