Hinako Journal

ヒナコ・ジャーナル(Over50な妙齢のヒトリゴトやオモウコト)

アイスを口に流し込み、植物を眺める真夜中

カロリーが高いものは美味しいのが定説と言われている。基本的にはダイエットは継続しているが、一日に一度は食べたいものを食べたいだけ食べることにしてる。それは心の健康も守らないといけないと思っているからと言い訳している。ハマり食いの傾向があり一度ハマると飽きるまで食べ続ける。

最近は暑いこともあり最低でも一日に一つ、多い時は毎食後に食べる。冷凍庫に在庫が少なくなると妙に不安になり、日々コンビニやスーパーで購入している。しかもその食べ方は片手で持ち飲み物のように口に流し込む。たぶん私には似合わない食べ方だと思う。自分でも大丈夫かと思いながらもなぜか妙に愛しく感じる。

そのアイスのハマり食いが始まったころからデスクの上に植物が増え始める。

「茹でガエルの法則」を知っているだろうか。カエルを熱湯に入れると熱くてすぐに飛びでるが、水から徐々に水温を上げていくとその温度の変化に気づかずその暑いお湯の中で死んでしまうというものだ。その法則を思い出したのは買い物に行った際にカエルの置き物を見たからである。今の私は少しだけ温まったお湯の中のカエルではないかと思った。プライベートのことそして仕事のことで不満や不安を感じながらも、無意識に見て見ぬふりをしていたようで私の心はフラットにならされているものと思っていた。今の異常なほどのアイスと植物への執着は削れている心を埋めるためのものではないだろうか。今もアイスを口に入れ少し暗めのライトの中で植物をぼんやりと眺めている。

そして、明日もアイスを買いに行き、植物に水をあげたり愛でて心を少しだけ騙す。それがこの先少しだけポジティブでいられる魔法なのかもしれない。