Hinako Journal

ヒナコ・ジャーナル(Over50な妙齢のヒトリゴトやオモウコト)

変化を望む人あり、また避ける人あり

先日の記事で息子が社会人になったことを書いたが、実は私自身も人事異動があり新しい生活を始めた。異動した先の職場は、今まで経験したことの無い内容の業務を担当しているところで、それ故かもしれないが知っている人もいない。例えるとゲームでラスボスを倒した後に新たなゲームにチャレンジするような感覚といえばいいだろうか。新入社員ではないので手取り足取り教えてもらえるわけではない。もちろんある程度は教えてもらわないとどうしようもないが、基本的には他の人のやり方を盗み理解しその後は自分のやり方で進めていく。今のステータスは「盗んでいる」ところだが、基本的には小心者であり「泥棒稼業」は苦手としているためにかなり手こずっている。そして正直に言えば新しいことにチャレンジするワクワク感は無く、どちらかといえば怯えのようなものがある。

そういった変化に対応していくのはエネルギーが必要であり、そのエネルギーをうまく使いこなせるかこなせないかが変化を望むか避けるかを大きく分ける、うまく使いこなせるひとは自分で発電し生み出すことができる。使いこなせない人は放電していることにすら気づかない。まあ私は放電タイプと自覚している。年齡を重ねていくとエネルギーを生み出すのは難しい。もちろん関係なく変化に対応していく人もいるが多くは変化に対応できないのではと思う。この先の目標が見いだせずまた先が見えすぎて悲観することもある。希望が見いだせないことによる諦めが変化を避けるのだろう。とはいえ変化を避けることは決して悪いことではなく放電しつづけて生きるのもいいと思う。

ただ、良いか悪いかは別として世の中は大きく変化しつづけている。特に「新型コロナウィルス」が感染拡大したことは日々の生活を大きく変えた。感染を恐れ外出時はマスクをするのがあたりまえになり、いつもよりも手洗いうがいを徹底するといった変化せざるを得なかったことが多いがそのおかげ…といってもウィルス感染を肯定しているわけでは全くないが、テレワークの普及による働き方の変化は「おかげ」と言わざるを得ない。前の職場は業務の関係上テレワークが難しかったが、新しい職場は出社は週に1度程度になり、まあそのせいで未だに新しい職場の同僚と一度も会っていない人がおり、また対面でないため「仕事を盗む」のに時間がかかっていることは否めない。

そんな感じで自分のエネルギーとは関係なく変化の波に乗らざるを得ない。結局なるようにしかならないところもあるがそれは進化と思えば悪くない。私の場合はテレワークで空いた通勤時間分を自分の時間に充てようと「やる気スイッチ」を探し始めている。まだ見つかっていないが、奥底に蓄積されたエネルギーを絞り出しなんとか発電したい思いがでてきたことは喜ばしいことである。