40歳を境にして物の考え方や価値観などが大きく変わった。色々なことの区切りとなる年齢なのだと思う。それは責任かもしれないし、ひと段落したという安堵もあるかもしれない。もしかすると諦めというのもあるかもしれない。たぶんそれらが複合しているのだろう。
そして肉体的にも変化があった。あのころと同じものを食べ同じくらい動いたとしても代謝がよくない。いくら表面を磨いたとしても若い肉体を維持するのは相当の努力が必要で、それなのに疲れやすかったりもする。人間ドックの結果を見るのが怖くなる。今までは健康診断といえば体重だけを気にしていたが、今や血圧からコレステロール値、γ-GTPや胃カメラの結果に怯える。
最近特に感じるのが時が過ぎるのが早いということ。時々日にちが飛んでいるのではないかと思うくらい気がついたら今日が来ている。歳を重ねるごとに時間の感覚は短くなるというが、この歳になって頭なのか心なのかわからないがそれを実感している。
今一番欲しいものと聞かれたら愛とお金と言いたいところであるが、やはり時間を挙げる。少しずつ畳む準備をするための時間が必要と感じるようになった。
歳を重ねることに関しては全く抵抗は無く、若い頃よりも柔軟に考えられるようになったと思う。しかし自分の年齢を誰かに教えるということには抵抗がある。それはどこかで若い人と張り合っているところがあったのだろう。それは、今の私を大切にしていないことだと改めて思った。これまで過ごした日々はすべてが経験値となっている。それは私の武器でもありそしてそれを活かしていくことが世の中への貢献なのだと思う。
私にできることはなんだろうと思う。もしかすると私の人生を伝えていくこともその一つなのかもしれない。別に誰かと比べて特別な人生というわけではないし正解な人生でもない。誰かの役に立ってほしいわけでもない。そんな人生もあるんだねと思ってもらえることが貢献なのかもしれない。
そしてあのころよりも今、今よりも明日のほうが幸せと言いたい。
(2020年2月7日 note投稿)